初めての日本旅行で使う新幹線の路線は
新幹線は10前後の路線がありますが、初めての旅行で使うのはせいぜい1〜2路線です。最も利用者が多いのは東海道新幹線(東京・品川・新横浜・名古屋・京都・新大阪)。JR東海が運行し、新大阪からは乗り換えなしで山陽新幹線(JR西日本)として神戸、岡山、広島、博多へ。その先は九州新幹線が鹿児島まで延びています。
東京から北へはJR東日本の路線です。仙台を経て北海道へ向かう東北新幹線、新潟や越後湯沢のスキー場へ向かう上越新幹線、長野・金沢を経て敦賀まで行く北陸新幹線があります。
会社が違うと、きっぷの買い方や予約アプリ、細かなルールも変わります。東京〜京都はスマートEX、東京〜金沢はJR東日本のえきねっとで予約します。なお京都〜金沢を結ぶ直通の新幹線はなく、特急サンダーバードで敦賀へ出て新幹線に乗り継ぎます。
東京ではすべての新幹線が東京駅を発着しますが、東海道新幹線は品川にも停車します。渋谷、六本木、品川方面のホテルなら、品川から乗るほうが20分ほど早く、東京駅の広い構内を歩かずに済むことが多いです。

のぞみ・ひかり・こだま、どれに乗るべきか
東海道新幹線では、3種類の列車が同じ線路を同じN700系車両で走っています。違いは停車駅の数です。
- のぞみ:最速。品川、新横浜、名古屋、京都など主要駅のみ停車。ピーク時は東京から1時間に最大12本程度。基本はこれで十分です。
- ひかり:停車駅がやや多く、列車により小田原、静岡、浜松、米原などに停まります。東京〜京都は約2時間40分。箱根の玄関口・小田原へ行くときに便利です。
- こだま:各駅停車。熱海、三島、新富士へ行くとき、または時間に余裕があるときに。
新大阪から西はみずほとさくらが鹿児島中央まで走り、九州方面の最速列車です。東京から北では、のぞみに相当するのが東北新幹線のはやぶさ、北陸新幹線のかがやきです。
ジャパン・レール・パスについては注意が必要です。2023年10月の値上げ(普通車7日間で50,000円)以降も、のぞみ・みずほは対象外ですが、特別なきっぷを買えば乗車できます(東京〜新大阪で4,960円)。購入しない場合はひかりを利用します。東京〜京都の往復程度ではパスは元が取れず、1週間に長距離移動を集中させる場合に限って得になります。
長距離はのぞみ、小田原へはひかり、こだまは目的があるときだけ、というのが現実的な使い分けです。東京〜新大阪では、のぞみとこだまの所要時間差は1時間15分以上あります。

指定席・自由席・グリーン車の仕組み
新幹線のきっぷは、運賃(乗車区間)と特急料金(座席の種類で変わる)の組み合わせです。
- 自由席:のぞみでは通常1〜3号車。空いている席に座ります。東京〜新大阪では指定席より約850円安くなります。ただしゴールデンウィーク、お盆、年末年始はのぞみが全車指定席になります。
- 指定席:大半の車両。料金は時期によって変わり、繁忙期はやや高く、閑散期は約200円安くなります。
- グリーン車:のぞみの8〜10号車。2+2列でゆとりがあり、車内も静か。東京〜京都で普通車指定席より約5,000円高くなります。
- Supreme Class:2026年10月1日から一部ののぞみに、グリーン車の上位クラスとして個室と半個室の座席が登場しました。スマートEXで予約でき、1列車あたりの席数はごくわずかです。
注意したいのは荷物です。3辺合計160cm超〜250cm以下のスーツケースは、購入時に「特大荷物スペースつき座席」(車両最後列の座席と、その後ろのスペース)を予約する必要があります。予約なしで持ち込むと、車内で1,000円の手数料がかかり、荷物の移動を求められます。機内持ち込みサイズなら座席上の荷物棚に収まります。
夫婦や家族での旅なら、指定席を選ぶのがほぼ正解です。差額はわずかで、並ぶストレスがなくなります。
きっぷの買い方:窓口、券売機、スマートEX、アプリ
購入方法は主に3つです。
駅の券売機:東京、品川、京都、新大阪など主要駅の指定席券売機は英語表示に対応し、VisaやMastercardが使え、座席表から席を選べます。通常は乗車券と特急券の2枚が出てくるので、2枚重ねて改札に入れ、最後の出口以外では必ず受け取ります。
みどりの窓口:複雑な経路、ジャパン・レール・パスの引き換え、質問があるときに便利です。ただ窓口の数は数年前より大きく減り、繁忙期は30分以上待つこともあります。発車直前の利用は避けましょう。
スマートEX(東海道・山陽・九州新幹線):アプリとサイトは英語対応、クレジットカードで無料登録できます。
- 1回の予約で1〜6名まで
- 座席表から席を選べる
- スマートフォンのQRコード(または登録した交通系ICカード)で乗車
- 改札を通る前なら、発車4分前まで何度でも無料で変更可能
- 発売は乗車日の1年前から。列車と座席は1か月前に確定
- 21日前までの予約で割安になるEX早特21は、一部ののぞみが対象(繁忙期除外、変更不可)
JR東日本の東北・北陸・上越新幹線は、えきねっと(JR-EAST Train Reservation)で予約し、駅で受け取ります。
なお、指定席券は列車単位で発売されます。予約したのぞみに乗り遅れても、同日中なら後続列車の自由席に乗れます。
富士山側の席とそのほかの座席選びのコツ
普通車の座席はA・B・C|D・Eの配列です。東京から京都・大阪方面へ向かうとき、E席側が右側で、海、そして富士山が見える側です。逆方向ではA席側になります。
富士山:右側(普通車はE席、グリーン車はD席)の三島〜新富士間、のぞみなら東京を出ておよそ40〜45分後に見えてきます。富士川周辺の一番の見どころはほんの数分なので、小田原を過ぎたらカメラを準備しておきましょう。見えやすいのは11月〜2月の、冷え込んで乾燥した朝。夏は霞で隠れることが多いです。
そのほかのコツ
- 窓側のA席・E席は、旧型車両では壁にコンセントがあります。N700Sは全席の肘掛けにコンセント付き。
- 中央のB席はほかより少し幅が広いので、グループで一番背の高い人に。
- 最後列は背もたれの後ろにスペースがありますが、特大荷物スペースつき座席として予約されていることが多いです。
- ホームのエスカレーターに近い車両(編成の中ほど)は、到着後に早く出られます。
- 座席は回転できるので、4人や6人なら向かい合わせにできます。降りるときは元に戻しましょう。
マナー:携帯電話はマナーモードにし、通話はデッキで。大声での会話は控えます。東海道新幹線の喫煙ルームは2024年3月に廃止され、全面禁煙です。

駅弁と車内での過ごし方
駅弁も新幹線旅の楽しみです。東京駅の改札内にある「駅弁屋 祭」には、米沢牛、北海道の鮭いくら、仙台の牛タン、押し寿司など全国の駅弁が並びます。価格は1,000〜2,500円程度。朝は選びやすく、昼前後は行列が長くなります。京都駅や新大阪駅のホームの売店も、規模は小さいながら品ぞろえは十分です。
日本では車内で食事をするのは普通のことですが、においの強い料理は避けるのがマナーです。ごみは弁当の袋にまとめ、デッキの分別ごみ箱へ。東海道新幹線の車内販売は2023年10月末で終了したため、飲み物や食べ物は乗車前に買っておきましょう。グリーン車ではQRコードで注文すると座席まで届けてくれるサービスがあります。
仕事をするなら、東海道新幹線全線で無料Wi-Fiが使えます。メール程度なら問題ありませんが、トンネルでは途切れがちです。テーブルは小さく、13インチのノートPCは置けても、16インチにマウスは厳しいでしょう。
トイレは洋式で、おおむね奇数号車のデッキにあります。N700系には多目的室もあります。定時運行は非常に正確で、年間の平均遅延は数十秒単位。15分の乗り継ぎでもまず問題ありませんが、台風や大雨の際は数時間運転を見合わせることがあります。
主要都市間の新幹線所要時間
各区間で最も速い列車を使った場合の目安(乗り換えなし):
- 東京〜新横浜:18分(のぞみ)
- 東京〜小田原(箱根):35分(ひかり)
- 東京〜名古屋:約1時間35分(のぞみ)
- 東京〜京都:2時間10〜15分(のぞみ)
- 東京〜新大阪:2時間25〜30分(のぞみ)
- 京都〜新大阪:14分
- 新大阪〜広島:約1時間25分(のぞみ)
- 東京〜広島:3時間50分〜4時間(直通のぞみ)
- 新大阪〜博多:約2時間25分(みずほ)
- 東京〜博多:約5時間(直通のぞみ)
- 東京〜仙台:約1時間30分(はやぶさ)
- 東京〜金沢:約2時間30分(かがやき)
- 東京〜長野:約1時間20分(かがやき)
鉄道で4時間を超えると、数字の上では飛行機が有利になります。東京〜福岡は飛行機が勝つことが多く、東京〜広島は互角、東京〜大阪は空港までの移動と搭乗手続きを含めると、ほぼ必ず新幹線が早くなります。新幹線は都心から発着し、保安検査もなく、移動中も仕事ができます。
乗り換えを含む正確な経路は、ジョルダン、NAVITIME、Googleマップなどの乗換案内で当日の時刻と発車番線を確認できます。
団体で新幹線に乗る:団体乗車券とホームでの動き方
同じ行程で8名以上なら、JRの団体乗車券が利用できます。割引対象は運賃部分で、通常期は15%、繁忙期(1月上旬、3〜5月、7〜8月、10月、12月下旬)は10%。普通団体で大人31名以上の場合、50名までごとに1名が無賃扱いになり、以降50名増えるごとに1名追加されます。申し込みは一般に乗車日の9か月前から14日前まで、旅行会社または駅の窓口で、名簿を添えて行います。人数は一定の範囲で調整可能です。
外国人グループの移動を数多く手配してきた経験から:
- 座席はまとめて確保。1〜2両に集約し、編成全体に散らばらないようにします。60名を超える場合は、10分間隔の2本ののぞみに分乗させることも多いです。
- 途中駅の停車時間は短い:京都や名古屋で1〜2分。列車到着前に正しい乗車位置に並んでおく必要があります。号車番号と整列位置はホームの床に表示されています。
- 東京駅は始発駅のため、約7分の車内清掃が終わってから乗車開始。ホームには発車15分前に上がれば十分で、早すぎると通路をふさいでしまいます。
- 荷物は別送が快適:宅配便でホテルからホテルへ翌日(遠距離は2日)配送。前日の夜に預けます。
- 駅弁は事前にまとめて注文し、駅で受け取る。発車10分前に30人が売店に散らばる事態を防げます。
研修旅行やインセンティブでは、座席のブロック確保、荷物の別送、ホームでの誘導係といった細部が、落ち着いた移動と慌ただしい移動を分けます。SHINOGI DMCは東京、京都、大阪、広島間でこうした手配を一括して行っています。

よくあるご質問
新幹線は事前予約が必要ですか。
通常期なら当日でもほぼ指定席が取れます。ただしゴールデンウィーク、お盆、年末年始、桜や紅葉の週末は数日前までの予約が必要で、のぞみは全車指定席になります。
東京〜京都の新幹線料金はいくらですか。
通常期ののぞみ普通車指定席で約14,170円。自由席やひかりはやや安く、グリーン車は約5,000円高くなります。21日前までに予約すればスマートEXのEX早特21で割安になります。
新幹線から富士山を見るにはどちら側の席がよいですか。
東京から京都・大阪方面なら右側、普通車はE席、グリーン車はD席です。逆方向は左側のA席。三島〜新富士間で見えます。
ジャパン・レール・パスでのぞみに乗れますか。
パスだけでは乗れません。2023年10月から、専用の特別なきっぷ(東京〜新大阪4,960円)を購入すれば、のぞみ・みずほに乗車できます。購入しない場合はひかりかこだまを利用します。
大きなスーツケースは新幹線に持ち込めますか。
3辺合計250cmまでは持ち込めます。東海道・山陽・九州新幹線では161〜250cmの荷物は特大荷物スペースつき座席の予約が必要で、予約なしの場合は1,000円の手数料がかかります。250cmを超える荷物は持ち込めません。
新幹線に団体割引はありますか。
あります。同一行程で8名以上なら、時期により運賃が10〜15%割引、大人31〜50名で1名が無賃扱いです。申し込みは乗車日の14日前までですが、まとまった席を確保するには早めの手配がおすすめです。
Rédaction SHINOGI DMC · 更新日
出典
- Central Japan Railway — Luggage information (bagages surdimensionnés)
- smartEX — smartEX Service (conditions, 1 à 6 personnes, vente 1 an à l'avance)
- smartEX — EX Hayatoku 21
- JR Central — Billets de groupe (団体割引乗車券) : conditions et réductions
- JR Group — Billets de groupe (団体割引乗車券のご案内)
- Japan Rail Pass — Site officiel (tarifs et billets supplémentaires Nozomi)
- JR East — Shinkansen et réservation en ligne (JR-EAST Train Reservation)
- Travel Voice — Supreme Class sur le Tokaido Shinkansen à partir du 1er octobre 2026
- JNTO — Guide pratique pour préparer un voyage au Japon








