京都2日間で何を見るか:行程の組み立て方
2日間で京都を「制覇」することはできませんが、要所を慌てずに見るには十分です。条件は一つ、1日に市内の半分だけを回ることです。1日目は南部と東部(伏見稲荷大社、清水寺、東山、祇園、錦市場)。2日目は西の嵐山・天龍寺から始め、北西の金閣寺へ上がり、市内を横切って銀閣寺と哲学の道で締めくくります。東西を同じ日に組み合わせると、バス移動だけで1時間半を失います。
もう一つの原則は時間帯です。写真で有名な場所は10時〜16時、特に週末に最も混雑します。伏見稲荷大社と嵐山の竹林は時間制限がなく無料なので、観光バスが到着する前の早朝に入れます。拝観時間が決まっている寺院(金閣寺は9時、天龍寺は8時30分開門)はその後に回します。
交通の目安は次のとおりです。
- 市バス:均一区間は1乗車230円。交通系ICカード(Suica、ICOCA)または現金で支払います。100・206・205系統は混雑しやすく、スーツケースを持っての乗車は避けたいところです。
- 地下鉄・バス1日券:1,100円。土休日のみ清水寺・銀閣寺方面へ運行する観光特急バスEX100・EX101(通常500円)にも追加料金なしで乗れます。
- 鉄道:ラッシュ時はバスよりJRや京阪のほうが確実です。京都駅から稲荷駅までJR奈良線で5分、京都駅から嵯峨嵐山駅までJR嵯峨野線で約15分です。
- タクシー:3〜4人なら、嵐山→金閣寺、金閣寺→銀閣寺のような市内横断でバスより15〜20分短縮できます。
なお京都市は、2027年度中に市民以外の運賃を高くする「市民優先価格」の導入を予定しています(検討中の案では市民以外約360円)。2026年中の旅行であれば230円のままです。
宿泊はこの行程なら京都駅周辺が最も便利です。JR奈良線とJR嵯峨野線の起点で、大阪や東京への移動もスムーズです。祇園や東山は夜の雰囲気が魅力ですが、嵐山からは遠くなります。
1日目・午前:早朝の伏見稲荷大社から清水寺へ
6:30〜8:45 伏見稲荷大社:参拝は無料で、閉門時間もありません。6時30分なら本殿裏の千本鳥居もほぼ人がいませんが、10時には人波をかき分けることになります。京都駅からJR奈良線で5分の稲荷駅を出ると、目の前が楼門です。
稲荷山(標高233m)の山頂まで登るべきか。一周するには2〜3時間かかります。2日間の旅なら、入口から歩いて約45分の四ツ辻で引き返すのがおすすめです。京都南部を見渡せ、人もまばらになり、下りは30分ほどです。石段が多いので歩きやすい靴で。
8:45〜9:30 移動:京阪の伏見稲荷駅から清水五条駅まで約10分、そこから五条坂を徒歩で20〜25分上ります。神社からタクシーなら約15分です。
9:30〜11:00 清水寺:開門は朝6時。閉門は通常18時、7〜8月は18時30分、夜間特別拝観期間(2026年は3月下旬〜4月上旬、8月中旬、11月21日〜30日)は21時30分です。拝観料は大人500円で、現金のみ。崖にせり出した本堂の舞台は、少し先の奥の院から眺めるのが一番です。帰りに寄る音羽の滝は、日中は20分以上並ぶことも多いので、着いてすぐに行くか、思い切って省きましょう。
早起きが苦にならず混雑を極力避けたいなら、順番を逆にする手もあります。6時に清水寺、8時30分頃に伏見稲荷。鳥居は多少にぎやかになりますが、清水寺をほぼ独占できます。

1日目・午後〜夜:三年坂・二年坂、錦市場、祇園
11:00〜12:30 三年坂・二年坂:清水寺を出たら清水坂を下り、石畳の三年坂(産寧坂)と二年坂へ。木造の町家、陶器店、甘味処が並びます。八坂通の先に八坂の塔(法観寺)が見え、坂の下から見上げる角度が最もきれいです。そのままねねの道、時間があれば高台寺、円山公園を抜けて八坂神社まで。歩くだけなら30分、店をのぞきながらなら1時間半ほどです。
12:30〜14:00 昼食:東山周辺は昼どきに混み、価格も高めです。四条通方面に下りるか、蕎麦や湯豆腐の店を予約しておくと安心です。
14:00〜15:30 錦市場:祇園から四条通を歩いて10分。約390mのアーケードに鮮魚、漬物、だし巻き、調理道具の店が並びます。市場の組合は食べ歩きを控えるよう呼びかけており、買った店の前か店内で食べるのがルールです。多くの店は10時頃開店、17〜18時頃閉店で、水曜や日曜が定休の店もあります。午前中の終わりが最も混むため、午後がおすすめです。
15:30〜17:00 休憩:いったんホテルに戻るか、祇園のすぐそばで比較的静かな建仁寺へ。
17:00〜19:00 夕暮れの祇園:花見小路、白川の柳並木、巽橋。提灯が灯り、芸妓さんや舞妓さんがお座敷へ向かう時間帯です。2024年4月から、花見小路から入る私道への観光客の立ち入りは禁止され、1万円の罰金を示す看板が設置されています。大通りでの撮影は問題ありませんが、舞妓さんを追いかけたり、呼び止めたり、許可なく近距離で撮影したりするのは厳禁です。彼女たちは仕事中で、見世物ではありません。

2日目・午前:嵐山の竹林と天龍寺
7:00〜8:30 嵐山の竹林:京都駅からJR嵯峨野線で嵯峨嵐山駅まで約15分、そこから徒歩10分。竹林の小径は無料で、時間の制限もありません。全長は数百メートルと短く、そのぶんすぐに混み合います。9時30分以降は人の流れが途切れません。8時前なら竹がきしむ音が聞こえ、それこそがこの場所の魅力です。小径の先にある大河内山荘(有料・抹茶付き)からは、谷を見渡す眺めが楽しめますが、足を延ばす人は多くありません。
8:30〜10:00 天龍寺:世界遺産の禅寺で、8時30分開門(受付終了16時50分、17時閉門)。庭園のみ500円、諸堂の拝観は300円追加です。山を背景にした曹源池庭園は45分ほどで回れます。庭園の北門は竹林に直結しているので、8時30分以降に着いたなら、天龍寺→竹林の順に回りましょう。2026年11月14日〜30日は紅葉のため、庭園が7時30分に早朝開門します。
法堂の天井に描かれた雲龍図は別途500円で、主に土日祝日と、春・秋の特別公開期間(2026年は9月19日〜12月6日)に見られます。
10:00〜10:30 渡月橋:天龍寺から徒歩5分。桂川と山並みの眺めは11月が最も美しい時期です。時間に余裕がなければ、10時30分以降の嵯峨嵐山の商店街は避けたほうが無難です。
10:30〜11:00 金閣寺へ移動:ここはタクシーを使う価値があります。約20〜25分で、乗り換えありのバスなら40〜50分かかります。

2日目・午後:金閣寺、銀閣寺、哲学の道
11:00〜12:00 金閣寺(鹿苑寺):年中無休で9時〜17時、拝観料500円。順路は一方通行で約40分。舎利殿の中には入れず、鏡湖池のほとりから眺めます。正面からの定番写真は入ってすぐの場所で撮れるため、皆そこで立ち止まります。左手に少し進むと視界が開けます。昼前は修学旅行生が多く、特に5〜6月と10〜11月は混雑します。
12:00〜13:30 昼食:金閣寺周辺、または比較的落ち着いた北野天満宮界隈で。
13:30〜14:15 東へ移動:市バス102・204系統で銀閣寺道まで約40分、タクシーなら交通状況により25〜30分です。
14:30〜15:30 銀閣寺(慈照寺):最近の変更点が2つあります。大人の拝観料は1,000円に改定され、拝観時間は季節で異なり、3月1日〜11月30日は8時30分〜17時、12月〜2月は9時〜16時30分です。銀箔が貼られたことはなく、見どころは銀沙灘と向月台の砂の造形、そして苔の中を上って市街を見渡す展望所です。
15:30〜17:00 哲学の道:銀閣寺から南へ、桜と紅葉の並木が続く疏水沿いの約2kmの小径です。歩くだけなら30〜40分。終点近くには永観堂と南禅寺があり、南禅寺のレンガ造りの水路閣は自由に見学できます。帰りは蹴上駅から地下鉄東西線が便利です。
疲れたら、途中の法然院で切り上げるのも一案です。茅葺きの山門が印象的な小さな寺で、境内は無料、たいてい静かです。

どこで食べるか、寺社でのマナー
食事は予約した人が報われる街です。時間帯ごとの目安は次のとおりです。
- 朝食:8時前に開く店は少ないため、早朝観光の前は稲荷駅や嵯峨嵐山駅近くのコンビニが頼りになります。
- 昼食:東山なら蕎麦やうどん、南禅寺や嵐山なら京都名物の湯豆腐。天龍寺境内の「篩月」では精進料理が味わえます(要予約)。
- 夕食:居酒屋や串焼きなら先斗町や木屋町。祇園の懐石料理店は数週間前の予約が必要で、紹介がないと受け付けない店も少なくありません。
寺社で求められるマナーは次のとおりです。
- 堂内では静かに、ゆっくり。指示のある場所では靴を脱ぎます(きれいな靴下だと安心です)。
- 堂内撮影禁止の表示に従う。清水寺では三脚・一脚・ドローンの使用、婚礼写真やコスプレ撮影も禁止されています。
- 神社では(伏見稲荷、八坂神社など)手水舎で手と口を清め、お参りは二礼二拍手一礼。
- 順路から外れない。苔や庭園は傷みやすく、係の方からすぐに注意されます。
- 現金を用意する。清水寺をはじめ、受付でカードや電子決済が使えない寺院があります。
- 集合写真で通路をふさがない。清水寺では団体写真は指定場所でのみ撮影できます。
団体で京都を2日間巡る場合のポイント
同じ行程は企業の団体旅行にも使えますが、ペースは変わります。20名、40名、80名となると各スポットで30〜50%余計に時間がかかり、いくつかの制約が加わります。
- 大型バスか、ワゴンか:大型バスは金閣寺(バス用駐車場あり)、天龍寺(バス1時間1,000円、予約不可)、銀閣寺付近には駐車できますが、東山や祇園の細い路地には入れません。清水寺は近くのバス駐車場で降車し、あとは徒歩。二年坂の下や八坂神社付近で再び乗車します。早朝の嵐山へは、バスよりJR嵯峨野線のほうが早いことも多いです。
- ガイドとグループ分け:20名を超える場合は15〜20名ずつに分け、それぞれにフランス語または英語のガイドとイヤホンガイドを付けます。竹林や清水寺の舞台で40名が一団で動くと周囲をふさいでしまいますが、15分ずらした2グループなら問題なく通れます。
- 拝観券と団体のルール:金閣寺、銀閣寺、清水寺には団体割引はありません。金閣寺では30名を超える場合、団体として入場するよう求められています。清水寺での集合写真は指定場所のみで、仁王門前の写真室で事前に許可を得る必要があります。
- 食事:東山で40名の昼食は数週間前、舞妓さんを招いた祇園のお茶屋での貸切夕食は数か月前の手配が必要です。ベジタリアン、豚肉不可、アレルギーなどの食事制限も、事前に確実に伝えておきましょう。
- 時期:3月下旬〜4月上旬(桜)と11月後半(紅葉)はどこも満員で、移動時間は倍になります。祇園祭の7月、気温35℃前後の8月は、冷房の効いた休憩と十分な水分補給が欠かせません。12〜2月と6月は比較的落ち着いています。
- 荷物:スーツケースは宅配便でホテル間を送れば、バスや列車の中がすっきりします。
団体の場合、混雑する名所の早朝訪問は1日1か所にとどめ、塔頭での坐禅、茶道、職人の工房見学など予約制の体験を組み合わせるのがおすすめです。SHINOGI DMCでは、ガイド、移動、予約をまとめて手配する京都のプログラムを企画しています。
よくあるご質問
京都2日間で優先すべき見どころは。
1日目は早朝の伏見稲荷、清水寺、三年坂・二年坂、錦市場、夜の祇園。2日目は嵐山の竹林と天龍寺、金閣寺、銀閣寺と哲学の道です。
伏見稲荷大社の混雑を避けるには何時に行けばよいですか。
8時前がおすすめです。参拝は無料で時間制限もなく、6時30分なら千本鳥居はほぼ空いていますが、10時以降は歩くのも難しくなります。
京都の主な寺の拝観料はいくらですか。
大人料金で、清水寺500円(現金のみ)、金閣寺500円、銀閣寺1,000円、天龍寺庭園500円(諸堂は300円追加)。伏見稲荷大社と嵐山の竹林は無料です。
祇園で舞妓さんを撮影してもよいですか。
花見小路などの公道での撮影は認められていますが、舞妓さんを追いかける、呼び止める、許可なく近距離で撮ることはできません。周辺の私道は2024年4月から観光客の立ち入りが禁止され、1万円の罰金が掲示されています。
京都ではバスとタクシーのどちらを使うべきですか。
1〜2人でラッシュ時以外ならバス(230円、地下鉄・バス1日券1,100円)で十分です。伏見稲荷と嵐山へはJRや京阪のほうが確実です。3〜4人なら、嵐山→金閣寺のような市内横断はタクシーが便利です。
40名の団体で京都観光をするにはどう手配しますか。
駐車場のある金閣寺、天龍寺、清水寺へは大型バス、東山と祇園は徒歩で回ります。2グループに分けてそれぞれにガイドを付け、15分ずつ時間をずらし、食事や体験は数週間〜数か月前に予約します。
Rédaction SHINOGI DMC · 更新日
出典
- Kiyomizu-dera — Horaires 2026 et accès (site officiel)
- Kiyomizu-dera — FAQ (groupes, photos de groupe)
- Shokoku-ji — Kinkaku-ji, horaires, tarifs et parking
- Shokoku-ji — Ginkaku-ji, horaires et tarifs
- Tenryu-ji — Admission and Access (site officiel)
- Tenryu-ji — Announcements 2026
- Fushimi Inari Taisha — Access (site officiel)
- JNTO — Fushimi Inari Taisha Shrine
- Kyoto City Official Travel Guide — Getting around Kyoto by bus
- Kyoto City Official Travel Guide — Limited express buses for sightseeing
- Kyoto City Bus & Subway — How to take the bus
- Marché de Nishiki — Site officiel de l'association
- Nikkei — Tarif de bus «市民優先価格 » prévu pour l'exercice 2027
- Kanpai — Visites au Japon (inspiration)










