2026年の日本旅行、1日の予算はいくら?
日本は物価が高い国というイメージがありますが、2026年の実情はもう少し複雑です。円はユーロに対して安い水準が続いており(2026年9月で1ユーロ≒180円)、食事、交通、寺社の拝観料などはパリより安いことも少なくありません。一方で、大都市のホテル料金は2023年以降大きく上がり、新たな税金も加わりました。
海外からのお客様に案内している3つの予算タイプを紹介します。金額は2人1室利用時の1人1日あたりで、国際線航空券と新幹線の長距離移動は含みません。
- 節約型:12,000〜18,000円(70〜100ユーロ)。ホステルやカプセルホテル、コンビニやチェーン店での食事、地下鉄移動、無料または1,000円未満の寺社。
- スタンダード:25,000〜40,000円(140〜220ユーロ)。立地の良いビジネスホテルや3つ星ホテル、昼はレストラン、夜は1日1回しっかりした食事、有料施設を2〜3か所、タクシーを数回。
- 高級志向:60,000円以上(330ユーロ以上)。5つ星ホテルや夕食付きの旅館、評判の店での食事、日によってプライベートガイド、グリーン車。
これに航空券(パリ発エコノミーで季節により900〜1,400ユーロ、桜の時期と夏はさらに高額)と長距離の鉄道代が加わります。一人旅は宿泊費を分担できないため、30〜40%ほど多めに見込む必要があります。

宿泊費:ホテル・旅館の料金と宿泊税
宿泊費は一般に予算の40〜50%を占めます。料金は季節や曜日で3倍ほど変わり、4月の金曜日の京都と2月の火曜日ではまったく別物です。
2026年に見られるダブルルーム1泊の料金帯(税込)は次のとおりです。
- ホステルのドミトリー、カプセルホテル:1人4,000〜7,000円
- ビジネスホテル(東横イン、アパホテル、ドーミーイン、相鉄フレッサインなど):東京・大阪で14,000〜25,000円。福岡や名古屋はやや安め。客室は12〜18㎡で清潔、設備も充実しています。
- 4つ星ホテル:35,000〜70,000円
- 外資系高級ホテル:100,000〜250,000円(スイートはさらに高額)
- 夕食(会席)・朝食付きの旅館:1人25,000〜60,000円。名旅館ではさらに高くなります。
最も需給が厳しいのは京都で、桜の時期と11月後半は料金が倍になることも多く、人気のホテルは数か月前に満室になります。
忘れがちなのが、1人1泊ごとにかかる宿泊税です。京都市では2026年3月1日から、宿泊料金6,000円未満で200円、6,000〜20,000円未満で400円、20,000〜50,000円未満で1,000円、50,000〜100,000円未満で4,000円、100,000円以上で10,000円となりました。東京、大阪、福岡などにも独自の宿泊税があり、100〜500円程度です。
快適さを保ちつつ節約するなら、大阪に泊まって京都へ電車(約30分)で通う方法や、東京なら渋谷や銀座ではなく、上野、神田、人形町など交通の便が良いエリアを選ぶ方法がおすすめです。

日本の食費はいくら?コンビニから会席料理まで
ヨーロッパからの旅行者にとって、日本で最もお得に感じられるのが食費です。しっかりした昼食と気軽な夕食という日本のリズムに合わせれば、手頃な価格で質の高い食事ができます。
2026年の1人あたりの目安:
- コンビニの朝食(おにぎり、サンドイッチ、コーヒー):500〜800円。ビジネスホテルの朝食ビュッフェは、別料金なら1,200〜2,000円。
- 昼食:定食、ラーメン、そばのセットで1,000〜1,800円。百貨店や駅ビルのレストランのセットは1,500〜2,500円。
- 居酒屋の夕食(飲み物2〜3杯):3,500〜6,000円
- 寿司:きちんとした回転寿司で2,000〜4,000円、カウンターのおまかせで15,000〜40,000円。
- 会席料理:夜は15,000〜30,000円。昼は品数を抑えたコースが半額程度で楽しめることも多いです。
- 生ビール:500〜800円、コーヒー:400〜700円、自動販売機の水:120〜160円
消費税は10%(持ち帰りは8%)。現在はほとんどの店が税込表示ですが、「税込」「税抜」の表記を確認するよう案内しましょう。居酒屋では300〜600円程度の「お通し」が席料代わりに出されることがあります。
節約のコツは、昼食をその日のごちそうにすることです。有名店やミシュラン掲載店でも、昼のコースは夜の半額から3分の1程度ということがよくあります。

交通費と観光費
市内交通:東京の地下鉄は1回180〜330円。ICカードを使えば、よく動く日でも800〜1,500円程度です。「Tokyo Subway Ticket」(24・48・72時間)は1日5〜6回以上乗るなら得になります。東京のタクシーは初乗り約500円、15分ほどの乗車で2,000〜3,000円です。
空港アクセス:羽田から都心へは電車やモノレールで300〜700円。成田からはバスや普通電車で1,300〜1,500円、スカイライナーや成田エクスプレスなどの特急で約2,500〜3,300円。関西空港から大阪・京都へは列車により1,000〜3,600円です。
長距離移動:東京〜京都の「のぞみ」指定席は14,170円、東京〜広島は19,760円。福岡、札幌、沖縄へは、早めに予約すれば国内線の方が安いことが多いです。ジャパン・レール・パス(7日間50,000円)は、短期間に長距離移動が重なる場合にのみ得になります。
観光:主要な観光地の多くが無料または安価なのは、海外の旅行者にとってうれしい驚きです。
- 無料:伏見稲荷大社、明治神宮、浅草寺、錦市場、多くの歴史的街並み
- 300〜1,000円:京都の寺院の多く(金閣寺、清水寺など)、市立美術館、庭園
- 1,500〜4,000円:東京の展望台、大型の私立美術館、体験型の展示、姫路城(2026年3月から市民以外は2,500円)
- 体験:茶道、料理教室、書道など、1人5,000〜15,000円
このほか、コインロッカー代として1週間に1,000〜2,000円、eSIMに3,000〜6,000円を見込んでおきましょう。
モデルケース:2人で2週間の日本旅行の予算
スタンダードな予算のカップルが、10月に14泊する例で考えてみます。東京5泊、箱根の旅館1泊、京都5泊、大阪3泊。金額は2人分の概算です。
- パリ〜東京の往復航空券:2,000〜2,800ユーロ
- 宿泊費:上級ビジネスホテルや3つ星ホテル13泊(平均22,000円)と、夕食付き旅館1泊(2人で70,000円)で約356,000円
- 宿泊税:約6,000円
- 食費:2人で1日10,000円、少し贅沢な夕食2回(各25,000円)を加えて約190,000円
- 長距離交通:東京〜小田原、箱根〜京都、京都〜大阪、東京への新幹線と箱根フリーパスで約75,000円
- 市内交通・空港アクセス:約30,000円
- 観光・体験:茶道体験とワークショップを含めて約45,000円
- その他(eSIM、コインロッカー、手荷物配送、カフェなど):約25,000円
日本国内での合計は約727,000円、2人で4,000ユーロ強です。航空券を含めると1人3,000〜3,400ユーロ。節約型なら1人約2,000ユーロ、高級志向ならすぐに7,000ユーロを超えます。
あくまで目安であり見積もりではありません。11月の週末の京都やゴールデンウィークには、宿泊費が50%ほど上がることもあります。
日本旅行を安くするコツ
2週間の旅行なら、次のような工夫で大きな差が出ます。
- 時期を選ぶ:1月中旬〜2月末、6月、12月上旬は、桜の時期、ゴールデンウィーク、11月より明らかに安くなります。平日のホテルは金・土曜日より20〜30%安いことがよくあります。
- 京都のホテルは早めに予約:秋と春は4〜6か月前に。東京と大阪は繁忙期以外なら2〜3か月前で十分です。
- JRパスは購入前に試算:関西・広島エリアパス(5日間17,000円)やスマートEXとも比較しましょう。
- 昼はレストラン、夜は軽めに:ランチセットは日本で最もコストパフォーマンスの高い食事です。
- デパ地下を活用:閉店前の19時以降は、弁当や寿司が20〜50%引きになることがよくあります。
- 水筒を持ち歩く:水道水はどこでも飲めます。
- ユーロではなく円で支払う:カード端末やATMが提示する外貨建て決済(DCC)は断るよう案内しましょう。3〜7%割高になることが多いです。
- 免税制度を利用:同じ店で同じ日に税抜5,000円以上の購入が対象です(2026年11月1日からはリファンド方式)。
逆に避けたい節約が2つあります。移動に毎日1時間余計にかかる遠すぎるホテルと、旅行保険の省略です。非居住の外国人が日本で入院すると、医療費は全額自己負担になります。
団体旅行・セミナーの1人あたりの予算
団体になると考え方が変わります。個人旅行のように自分で何とかするのではなく、確実に提供されるサービスに対して費用を払うことになります。ホテルや鉄道など量によって下がる項目もあれば、貸切バス、ガイド、会議室、現地スタッフなど新たに加わる項目もあります。
2人1室利用、国際線航空券を除いた1人1日あたりの目安は次のとおりです。
- 個人旅行(スタンダード)(比較用):25,000〜40,000円
- 3〜4つ星ホテル利用の団体ツアー:40,000〜60,000円(ガイド、バス、ほとんどの食事、観光を含む)
- 会議室付き4つ星ホテルでのセミナー:60,000〜90,000円(全体会議、コーヒーブレイク、団体での夕食、チームビルディングを含む)
- 高級インセンティブ旅行:120,000円以上(5つ星ホテル、旅館の貸切、ガラディナー、特別体験など)
個人旅行との差は、団体が消費するものだけでなく、すべてが滞りなく進むことへの対価を払っている点にあります。寺の出口で待つバス、錦市場で40名を案内するガイド、全員に同時に料理を出せるレストラン、台風時の代替プランなどです。
団体の予算に最も影響するのは、時期(4月上旬から5月中旬にずらすだけでホテル代が30%下がることも)と、ホテルを移る回数です。移動のたびに半日分の手配と荷物の配送が発生します。
SHINOGI DMCでは、セミナーや企業旅行の予算を項目ごとに円建てで作成し、日程、人数、ご要望に合わせてこうした目安を調整しています。
よくあるご質問
日本2週間の旅行にはいくら必要?
2人でスタンダードな旅をする場合、航空券込みで1人約3,000〜3,400ユーロ(航空券1,000〜1,400ユーロ、現地約2,000ユーロ)。節約型なら総額で1人約2,000ユーロが目安です。
日本はフランスより物価が高いですか?
すべてではありません。1ユーロ≒180円の水準では、食事、公共交通、観光はフランスより安いことが多いですが、大都市のホテルは繁忙期には同等かそれ以上に高くなります。
日本のホテルは1泊いくら?
2026年の目安は、東京・大阪のビジネスホテルのダブルルームで14,000〜25,000円、4つ星で35,000〜70,000円、高級ホテルで100,000円以上(宿泊税別)です。
日本のレストランの食事代は?
昼食(ラーメン、定食、そば)は1,000〜1,800円、居酒屋の夕食(飲み物込み)は3,500〜6,000円、会席料理や寿司のおまかせは15,000円以上です。
日本でチップは必要ですか?
不要です。チップの習慣はなく、かえって相手を困らせることもあります。高級ホテルでは10〜15%のサービス料が料金に加算されていることが多いです。
日本でのセミナーの1人あたり予算は?
4つ星ホテル、会議室、団体での食事、送迎、アクティビティ1つを含め、1人1日あたり60,000〜90,000円程度(航空券別)が目安です。高級インセンティブ旅行では120,000円を超えます。
Rédaction SHINOGI DMC · 更新日
出典
- Kyoto City — Accommodation tax revision from March 1, 2026 (Kyoto Kanko Navi)
- National Tax Agency — Consumption tax (standard and reduced rates)
- JNTO — Japan's International Tourist Tax is increasing
- JAPAN RAIL PASS (official) — Types and prices
- JR West — Kansai-Hiroshima Area Pass
- Japan Tourism Agency — Tax-free shopping, refund method from November 1, 2026
- Himeji Castle — Official website (admission fees)
- JNTO — Préparer son voyage au Japon










