日本の少人数団体旅行はいくらかかるのか
フランス語ガイド付き、4つ星ホテル利用の10日間の少人数団体旅行は、2026年の目安で航空券別1人あたり約3,000〜4,500ユーロ(10名)、2,600〜3,900ユーロ(20名)です。あくまで目安で、公式な価格はなく、最終的な金額は日程、ホテルのグレード、含まれる食事の回数、団体の人数で大きく変わります。
広告されている価格がなぜこれほど違うのか。それは含まれる内容が違うからです。「すべて込み」のツアーでも、1日2食と本国からの添乗員が付くものもあれば、朝食のみで現地ガイドは10日のうち3日だけというものもあります。比較の前に、各見積もりを同じ項目に分けて見る必要があります。
- 宿泊:地上費の40〜50%。
- ガイド(通訳案内士)と添乗員:10〜20%。人数によって大きく変動。
- 交通:新幹線、在来線、貸切バスやマイクロバス、空港送迎:10〜15%。
- 含まれる食事:10〜20%。
- 観光・体験:5〜10%。
- 主催者の手数料、保険、事務費。
これに航空券が加わります。パリ〜東京のエコノミー往復は、時期と予約時期により900〜1,500ユーロ程度が多く、桜の時期や学校休暇はさらに高くなります。
本記事のユーロ換算は概算で、為替レートにより変わります。見積もり時点のレートを必ず確認してください。円が10%動けば、現地費用もほぼそのまま変動します。また、東京と京都のホテル料金は2023年以降大きく上昇しています。
「すべて込み」のツアーに含まれるもの、含まれないもの
「すべて込み」に明確な定義はありません。見積書やパンフレットで1行ずつ確認すべき点です。
通常含まれるもの:
- ホテルの宿泊(朝食付き・なし)
- 空港送迎
- 行程表にある新幹線とバスの移動
- ガイドと訪れる施設の入場料
- 一部の食事(旅館での会席など、名物の夕食が1〜2回というケースが多い)
含まれないことが多く、自分で見積もるべきもの:
- 国際線航空券と国際観光旅客税。2026年7月1日から1人1,000円から3,000円に引き上げられ、航空券代に含まれます。
- 宿泊税(ホテルで支払い)。京都市では2026年3月1日から、宿泊料金に応じて1人1泊200〜10,000円。
- 昼食と一部の夕食:簡単な昼食で1,000〜1,800円、居酒屋の夕食で3,500〜6,000円程度。
- 自由行動日の交通費(地下鉄、バス)。
- シングル追加料金。日本は客室が狭く、部屋単位の料金が多いため高くなりがちです。
- キャンセル保険・旅行保険。
一方、チップは不要です。日本にはガイドや運転手を含めチップの習慣がありません。

ガイド:人数が増えると1人あたりの費用が下がる理由
ガイドは固定費の典型で、8名でも20名でも料金は同じです。
質の高いガイドの多くは国家資格の全国通訳案内士を持っています。2018年の法改正で資格がなくても有償で案内できるようになりましたが、能力を確認する最も確かな目安であることに変わりはありません。フランス語の通訳案内士は英語に比べてはるかに少なく、特に4月と11月は早めの予約が必要です。
公開された料金表はありません。目安として、フランス語ガイドの1日料金は35,000〜60,000円程度で交渉されることが多く、これに交通費や、複数日同行する場合の宿泊・食事などの経費が加わります。10日間のツアーなら、ガイド関連費は500,000〜850,000円程度になるのが一般的です。
1人あたりに換算すると:
- 10名:1人50,000〜85,000円(約280〜470ユーロ)
- 20名:1人25,000〜42,500円(約140〜240ユーロ)
- 40名:ガイドを2名にするため、1人あたりの費用は20名とほぼ同じ水準
本国から同行する添乗員も同じ考え方で、航空券や宿泊費を参加者で分担します。
20名を超えると、ガイド1名では足りません。寺院内で説明が聞こえず、30名がひとかたまりで動くと狭い通路をふさいでしまいます。イヤホンガイドを使い、2グループに分けます。ガイドまたは添乗員1名あたり20〜25名が現実的な比率です。

交通:人数に応じた貸切バス、マイクロバス、鉄道の選び方
交通はもう一つの大きな固定費で、車両の選択は人数で決まります。
貸切バス。 日本の貸切バス運賃は制度で定められており、各地方運輸局が時間(出庫前・帰庫後の点検時間各1時間を含む)とキロ数に基づく基準額を公示しています。近畿運輸局管内では、2025年11月から大型車が1時間8,040円、1km170円です。走行8時間・150kmなら、高速代、駐車場代、運転手の宿泊費などを除いて約106,000円になります。実際には、地域、時期、諸経費により1日120,000〜200,000円程度になることが多いです。
主な車両サイズ:
- ワゴン車・マイクロバス(ワゴン車は9名まで、マイクロバスは15〜20名):10名の団体向き。
- 中型バス:約25席。荷物込みで15〜20名。
- 大型バス:約45席。スーツケースがあれば40名まで。
2024年4月に強化された運転者の労働時間規制により、1日の拘束時間に上限があります。行程が長すぎると、運転手2名体制や行程の分割が必要になります。
鉄道。 東京〜京都は、のぞみで約2時間15分と、どのバスより速く移動できます。団体乗車券は8名から利用でき、時期により運賃が10〜15%割引(乗車券部分のみで、特急券は対象外)、31名以上で1名分が無料になります。申込みは9か月前から14日前までです。スーツケースは宅配便で別送し、1個あたり約2,000〜4,000円です。
10名なら鉄道とタクシー、またはワゴン車の組み合わせがバスより安くなることが多く、20名なら中型バスが割安に、40名なら大型バスが1人あたり最も安くなります。

ホテルと食事:10名・20名・40名で変わること
10名なら、小規模なブティックホテル、数室だけの旅館、京都の町家など、どこにでも泊まれます。レストランも10名なら個室で受け入れてくれることが多く、選択肢が最も多い人数です。
20名になると10〜12室のブロックが必要です。小さな旅館では足りないことがあり、京都や東京の人気店には20名用の部屋がありません。団体に慣れた店を選ぶか、テーブルを分けます。
40名では宿泊が最大の制約になります。ハイシーズンに同じ日程で20室を空けられる個性的なホテルは少なく、より画一的でも運営が簡単な都市部の大型ホテル(バスの乗降、朝食会場、荷物預かり)を選ぶことになります。夕食は個室か貸切のレストランで行います。
料金の目安(時期により変動):
- 東京のビジネスホテルのダブルルーム:1泊14,000〜25,000円
- 4つ星ホテルのダブルルーム:35,000〜70,000円。桜と紅葉の時期の京都では倍になることも。
- 会席夕食・朝食付きの旅館:1人25,000円から60,000円以上
日本のホテルは部屋単位の料金が多く、上級クラスには本当の意味でのシングルルームが少ないため、一人参加者にはシングル追加料金が大きな負担になります。ルーミングリストを早めに送ると、トラブルを防げます。

少人数ツアー、オーダーメイド、混載型ツアーの比較
個人、各種団体、企業の福利厚生組織、クラブ向けの日本旅行には、主に3つの形態があります。
混載型の少人数ツアー(出発日固定、互いに面識のない10〜20名):
- 長所:1人あたりの価格が抑えられ、手配が不要。ガイドと添乗員付き。
- 短所:日程と行程が固定、団体のペースに合わせる必要、最少催行人数に達しない場合の中止リスク。
既存グループ向けのオーダーメイド旅行(親族、友人、協会、企業の10〜40名):
- 長所:日程、行程、ホテル、体験を自由に選べ、グループに合ったペースで、茶道体験やワークショップ、会食の貸切も可能。
- 短所:10名では混載ツアーより割高。9〜12か月前からの準備が必要。
手配型の個人旅行(2〜6名、手配は旅行会社、ガイドは一部の日のみ):
- 長所:自由度が高く、ガイドは京都、日光、奈良など本当に価値がある場所だけに付けられる。
- 短所:ガイド付きの日は1人あたりの費用が高く、それ以外の日の移動は自己手配。
まとめると、すべてを任せたい一人旅やカップルには混載ツアー、10〜12名のグループならオーダーメイドが魅力的になり、20名を超えれば混載ツアーの席を人数分買うよりほぼ確実に割安です。団体旅行の準備スケジュールは「日本への団体旅行の手配方法」、日々の物価は「日本旅行の予算」の記事で紹介しています。
手配会社の選び方:契約前に確認すべきこと
契約前にいくつかの点を確認すれば、本当に比較できる見積もりが手に入り、トラブルも避けられます。
- 料金はパッケージか、項目別か。 宿泊、ガイド、交通、食事、体験の内訳と、何名で計算した料金かを確認しましょう。20名が16名に減った場合はどうなるのか。
- 誰が、何語で案内するのか。 全行程に通訳案内士が付くのか、都市ごとの現地ガイドか、案内をしない添乗員か。20名を超える場合のガイド数は。
- ホテル名は明記されているか。 「4つ星または同等クラス」では幅が大きすぎます。名前と立地(駅の近くか郊外か)を確認します。
- 食事の内容は。 昼食と夕食の回数と種類、ベジタリアン、豚肉不可、アレルギーなどへの対応。
- キャンセルと支払いの条件は。 前金、支払期限、取消日に応じた取消料。
- どのような保証があるか。 フランスでは、パッケージ旅行はAtout Franceに登録された事業者が販売し、財務保証と職業賠償責任保険に加入している必要があります。日本側の手配会社については、旅行業登録を確認しましょう。
- 現地のトラブルには誰が対応するか。 日本国内で24時間、参加者の言語で連絡できる緊急連絡先。
協会、クラブ、企業の団体なら、部屋割りとシングル追加料金の扱いも確認を。申込み時にもめやすい点です。
東京を拠点とするSHINOGI DMCは、既存のグループや企業向けにオーダーメイドの旅行を企画し、ガイド、ホテル、交通、体験を現地で一括して手配しています。
よくあるご質問
日本の団体旅行の費用はいくらですか。
4つ星ホテル、フランス語ガイド付きの10日間で、航空券別の目安は10名なら1人約3,000〜4,500ユーロ、20名なら2,600〜3,900ユーロです。欧州からのエコノミー往復航空券は約900〜1,500ユーロです。
少人数の団体旅行はなぜ1人あたりが高いのですか。
ガイド、車両、添乗員は固定費で、少ない人数で分担するためです。10名なら10日間のガイド費は1人約280〜470ユーロ、20名ならその約半分です。
団体旅行は何名から可能ですか。
JRの団体乗車券は8名から、航空会社の団体運賃は10名から利用できます。オーダーメイド旅行は10〜12名から割安感が出てきます。
日本でガイドは必要ですか。
義務ではありませんが、寺社や美術館での解説や移動の手配に非常に役立ちます。英語以外の言語の通訳案内士は少ないため、特に4月と11月は数か月前に予約しましょう。
団体ツアーに含まれないものは何ですか。
航空券、一部の食事、宿泊税(京都は1泊最大10,000円)、自由行動日の交通費、シングル追加料金、保険などが含まれないことが多いです。チップは不要です。
団体旅行はどのくらい前に予約すべきですか。
20〜40名なら9〜12か月前、桜の時期と11月後半なら12か月以上前が目安です。
Rédaction SHINOGI DMC · 更新日
出典
- Bureau des transports du Kinki (MLIT) — Barème de référence des autocars affrétés, applicable au 1er novembre 2025
- Ministère de la Santé et du Travail — Règles de temps de travail des chauffeurs (avril 2024)
- JR Central — 団体割引乗車券 (règles des billets de groupe)
- Japan Tourism Agency — 国際観光旅客税 (taxe de départ à 3 000 ¥ au 1er juillet 2026)
- Ville de Kyoto — Taxe de séjour (宿泊税)
- JNTO — Examen national de guide-interprète (全国通訳案内士), réforme de 2018
- Atout France — Registre des opérateurs de voyages et de séjours
- JNTO — Préparer son voyage au Japon









