広島と宮島、1日か2日か:行程の組み立て方
広島は新大阪から新幹線のぞみで約1時間30分、東京から約4時間。大阪や京都からの日帰りも可能ですが、かなり詰め込んだ一日になり、宮島が駆け足になりがちです。
おすすめの組み立て方:
- 1日の場合:8時30分頃に広島着、正午まで平和記念公園と資料館、昼食にお好み焼き。電車で宮島口へ向かい、午後は宮島(神社、表参道商店街、15時までに着けばロープウエーも)。18時頃に広島へ戻ります。
- 2日の場合:1日目は広島で資料館、原爆ドーム、縮景園や広島城を見て市内で夕食。2日目は宮島で一日。前夜または当日夜に島に泊まるのが理想です。
順番を決める前に、宮島観光協会が公表している当日の潮見表を確認しましょう。満潮が午前中なら宮島を先にし、資料館は午後に回すのが得策です。資料館は7時30分開館なので調整しやすいです。
市内の移動は路面電車が便利です。原爆ドーム前電停で降りればすぐ目の前で、広島駅から15〜20分。交通系ICカード(Suica、ICOCAなど)は路面電車、JR線、JRフェリーで使えます。
平和記念資料館と原爆ドーム:開館時間、料金、見学のコツ
平和記念資料館は、広島の旅の軸となる場所です。1945年8月6日以前の街、原爆の炸裂、そして8時15分で止まった時計や衣服、手紙など遺品を通して被爆者の姿を伝えています。精神的にも重い見学になるため、最低1時間30分は確保してください。
2026年の基本情報(公式サイトより):
- 開館時間:3〜7月・9〜11月は7時30分〜19時、8月は7時30分〜20時(8月5日・6日は21時まで)、12〜2月は7時30分〜18時。12月30日・31日と2月中旬の展示替え期間は休館。
- 料金:大人200円、30名以上の団体は160円。
- 予約:延長時間帯(7時30分〜8時30分と夕方の最終枠)に常設展示室に入るにはオンライン予約が必要です。それ以外は当日券またはオンライン購入。
- 混雑:10時〜14時は修学旅行生で混み合います。開館直後に入るとまったく印象が違います。
見学後は平和記念公園をまっすぐ歩き、アーチ型の原爆死没者慰霊碑、平和の灯、そして川向こうの原爆ドームへ。爆心地近くで倒壊を免れた数少ない建物で、1996年に世界遺産に登録されました。外観のみ、無料でいつでも見られます。途中には千羽鶴に囲まれた原爆の子の像があります。
ヒロシマ・ピース・ボランティアによる無料ガイドや、被爆体験伝承者による講話も毎日行われています。

広島でお好み焼きを食べるなら
広島のお好み焼きは大阪とは別物です。生地、たっぷりのキャベツ、豚肉、麺(そばかうどん)、卵を混ぜずに鉄板の上で重ね焼きし、最後にソースを塗ります。小さなヘラで鉄板から直接食べるのが広島流です。
知っておくと便利なこと:
- お好み村(本通り近く)は、数フロアに20軒ほどのカウンター店が集まっています。便利ですが、12時〜13時30分は階段で立って待つことになりがちです。
- 地元の店:流川や広島駅周辺の、鉄板を囲む8〜15席ほどの店のほうが落ち着いて楽しめることも多いです。
- 注文時に「そば」か「うどん」を選び、季節(10〜3月)には牡蠣、またはイカのトッピングもおすすめ。
- 予算:1人前1,000〜1,800円程度。
ほかにも、広島湾の焼き牡蠣(主に冬)、宮島口のあなごめし、島のあちこちで売られているもみじ饅頭はぜひ味わいたいところです。
宮島への行き方:電車、フェリー、宮島訪問税
宮島へは2通りの行き方があります。
- 電車+フェリー:広島駅からJR山陽本線で宮島口まで約27分、JRまたは松大汽船のフェリーで約10分(10〜15分間隔)。JRフェリーはジャパン・レール・パスで乗船でき、大鳥居の近くを通る航路です。
- 直行船:原爆ドーム横の平和記念公園の桟橋から約45分。料金は高めですが、資料館から駅に戻らずそのまま宮島へ渡れます。
宮島訪問税:廿日市市は2023年10月1日から、宮島を訪れる人に1人1回100円を課税しています。フェリー運賃に上乗せされるため、特別な手続きは不要です。頻繁に訪れる人は年払い500円も選べます。未就学児、障害者手帳をお持ちの方、修学旅行などの学校行事の参加者は課税免除です。税収は島の環境整備やごみ対策、観光客受け入れに使われています。
島内は徒歩で回ります。鹿は自由に歩き回っており、紙の地図やビニール袋も食べてしまいます。エサやりは禁止されています。

嚴島神社と潮の満ち引き:いつ訪れるべきか
嚴島神社は入り江の上に建てられた社殿で、朱塗りの回廊と、岸から約200m沖の干潟に立つ大鳥居は潮の満ち引きでまったく違う表情を見せます。大鳥居は2019年から2022年末にかけて大規模な修理が行われました。
- 満潮時は回廊の下まで海水が入り、大鳥居が海に浮かんで見えます。絵はがきでおなじみの景色です。
- 干潮時は砂浜を歩いて大鳥居の足元まで行けます(汚れてもよい靴で)。
- 島に1泊できるなら両方を見て、日帰り客が帰りライトアップされた夜の大鳥居も見に行きましょう。
2026年の基本情報(嚴島神社公式サイトより):
- 拝観時間:3月1日〜10月14日は6時30分〜18時、10月15日〜11月30日と1〜2月は6時30分〜17時30分、12月は6時30分〜17時。
- 昇殿料:大人300円、宝物館との共通券500円。大人50名以上の団体は250円。
- 支払い:入口ではクレジットカードは使えません。現金を用意しましょう。
- 回廊の床板は海水を逃がすため隙間があり、ヒールが挟まりやすいので注意。
徒歩5分の千畳閣(100円)は豊臣秀吉が建てさせた大経堂で、隣の五重塔とあわせて見学できます。もみじ饅頭や焼き牡蠣の店が並ぶ表参道商店街は11時〜15時が最も混雑します。

弥山:ロープウエー、登山道、山頂からの眺め
弥山(標高535m)は島の最高峰です。晴れた日には山頂から瀬戸内海と多島美を一望できます。登り方は2つ。
- 宮島ロープウエー:紅葉谷駅から2本を乗り継ぎます(中心部から約20分間隔の無料送迎バス、または紅葉谷公園を歩いて約15分)。運賃は往復2,000円、片道1,100円、15名以上の団体は往復1,800円。上り9時〜16時、下り最終16時30分。秋の週末など一部の日はWEB予約が必要です。
- 徒歩:大聖院コースが最も歩きやすく、石段で約1時間30分〜2時間。紅葉谷コースはより急です。
よくある誤算が、ロープウエー終点の獅子岩駅から山頂までさらに徒歩約30分、アップダウンがあることです。運営会社の目安では、ロープウエーの往復と周辺散策で約1時間、山頂まではさらに往復約1時間。途中の霊火堂には、弘法大師空海が灯して以来1,200年以上燃え続けるといわれる「消えずの火」があります。
強風や雷の際はロープウエーが運休します。天気が悪い日は、山麓の大聖院で数百体の石仏やマニ車の階段を見て回るのもおすすめです。
泊まるなら広島市内か、宮島か
広島市内は選択肢が最も多く、駅近くのビジネスホテルから、平和記念公園まで徒歩10分の中区の大型ホテルまで揃っています。九州方面へ進む場合や大阪へ戻る場合の拠点として便利です。
宮島に1泊すると旅の印象が変わります。17時以降、日帰り客を乗せた最後のフェリーが出ると商店街は静まり、鹿が路地を歩き、ライトアップされた大鳥居をほぼ独り占めできます。島の旅館では牡蠣や穴子を使った会席料理が楽しめます。一方で、宿の数は限られ(小規模な宿が中心)、料金も高め。荷物はフェリーで運ぶか配送する必要があります。
おすすめは、1泊目を広島市内、2泊目を宮島にし、スーツケースは次のホテルへ直接送る方法です。
団体で広島・宮島を訪れる際のポイント
広島は、大阪と福岡の間に組み込まれることの多い団体旅行の定番地です。成功のポイントは次のとおりです。
- 資料館見学の事前説明:入館前にバス車内で10分ほど、歴史的背景、所要時間、館内では静かにすることなどを説明しておくと効果的です。見学直後はにぎやかな昼食ではなく、少し落ち着ける時間を取りましょう。
- 料金と予約:資料館は30名以上、弥山のロープウエーは15名以上、嚴島神社は大人50名以上で団体料金になります。ピース・ボランティアのガイドや伝承者講話は事前予約制です。
- ガイドとグループ分け:資料館の展示室は通路が狭いため、15〜20名ずつに分け、ガイドとイヤホンガイドを付けます。
- フェリーと船:40名程度なら定期フェリーで問題ありませんが、到着後の集合場所を決めておきます。資料館から宮島へそのまま移動するなら、平和記念公園からの貸切船が便利です。
- お好み焼きの昼食:小さなカウンター店では40名は入れません。鉄板焼き店や個別鉄板のある会場を貸し切るか、自分で焼くお好み焼き体験にするのがおすすめです。
- 潮と時間配分:集合写真は満潮時の大鳥居前で撮れるよう宮島到着を調整し、11時〜15時の表参道は避けましょう。
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よくあるご質問
広島と宮島の観光には何日必要ですか。
主要スポットだけなら1日(午前に平和記念公園と資料館、午後に宮島)。2日あれば弥山や宮島での宿泊も組み込めます。
宮島訪問税はいくらですか。
2023年10月1日から1人1回100円で、フェリー運賃に含めて支払います。頻繁に訪れる人向けに年払い500円もあります。
広島平和記念資料館の入館料はいくらですか。
大人200円、30名以上の団体は1人160円です。7時30分〜8時30分と夕方の延長時間帯はオンライン予約が必要です。
宮島の大鳥居が海に浮かんで見えるのはいつですか。
満潮時です。宮島観光協会の潮見表で確認しましょう。干潮時は逆に大鳥居の足元まで歩いて行けます。
弥山へはロープウエーを使うべきですか。
必須ではありません。大聖院コースなら徒歩約1時間30分〜2時間。ロープウエー(往復2,000円)を使っても、終点から山頂まで約30分歩きます。
大阪や京都から広島へ日帰りできますか。
可能です。新大阪から新幹線で約1時間30分、京都からは少し長くかかります。団体の場合は1泊したほうがずっと余裕を持って回れます。
Rédaction SHINOGI DMC · 更新日
出典
- Hiroshima Peace Memorial Museum — Hours, admission and reservations (site officiel)
- Ville de Hatsukaichi — Présentation de la taxe de visite de Miyajima (宮島訪問税の概要)
- Itsukushima Jinja — Horaires et tarifs (site officiel)
- Miyajima Ropeway — Hours, fares and facilities
- Miyajima Ropeway — Operation and reservations
- Kanpai — Miyajima (inspiration)








