夏の白馬:いつ行く?どう行く?
白馬といえば雪のイメージですが、雪のない季節も魅力にあふれています。スキー場が閉まるとゴンドラはハイカー向けに運行を再開し、雪解け水で増水した川はラフティングの舞台に。標高約700mの村は、東京が35℃の猛暑でも過ごしやすい気温です。
グリーンシーズンは5月下旬〜11月上旬。時期ごとの特徴:
- 5月下旬〜6月:雪解けで川の水量が最大、高所には残雪。梅雨は例年6月中旬頃から7月中旬まで。
- 7月中旬〜8月下旬:トレッキングのハイシーズン。湿原に高山植物が咲き、村は日中25〜30℃、山上は10〜15℃。夕方の雷雨が多い時期です。
- 9〜10月:空気が乾いて見通しがよく、9月下旬からは紅葉が山頂から下りてきます。リフトは11月上旬に営業終了。
アクセス:東京から北陸新幹線で長野へ(1時間20分〜1時間40分)、アルピコ交通の特急バスで白馬へ約1時間。新宿から白馬への直行バス(4時間30分〜5時間)もあります。名古屋・大阪方面からは松本経由でJR大糸線へ。現地では見どころが南の仁科三湖から北の栂池まで約20kmに点在するため、車かマイクロバスがあると便利です。
定番のトレッキングなら丸2日、ラフティング、湖、アルペンルートを加えるなら3〜4日が目安です。
白馬のトレッキング:八方尾根、八方池、白馬岩岳
八方尾根と八方池は白馬を代表するトレッキングコースです。八方アルペンライン(アダムゴンドラ、アルペンクワッド、グラートクワッドの3本)を乗り継いで、村から標高1,830mの八方池山荘へ。往復券は2026年は大人3,500円(前売りはやや割安)、グリーンシーズンは2026年5月30日〜11月3日です。
そこから石段や木道の整備された登山道を1時間〜1時間30分登ると、標高約2,060mの八方池に到着。風のない日には白馬三山(白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳、いずれも2,800m超)が水面に映り込みます。白馬を象徴する一枚です。登りは緩やかですが岩場が多いので、スニーカーではなく登山靴で。村からの往復で4〜5時間です。
健脚者はさらに2時間30分〜3時間、岩稜を歩いて唐松岳(2,696m)へ。山頂近くの山荘泊(要予約)になります。
向かいの白馬岩岳は、気軽な散策と労せず楽しめる絶景の山。ゴンドラで白馬マウンテンハーバーのテラスに上がれば、コーヒーを片手に北アルプスの山並みを正面に望めます。2026年のグリーンシーズンは4月23日〜11月15日、8時30分〜17時、ゴンドラ・リフト券は大人2,900円。森の散策路、山に向かって漕ぐブランコ、ダウンヒルMTB、夏の花畑もあり、体力差のある団体や雲海狙いの朝に最適です。
この地域にはツキノワグマが生息しています。被害はまれですが、熊鈴を付け、会話をしながら歩き、食べ物は絶対に残さないようにしましょう。
栂池自然園:標高1,900mの高層湿原
白馬の北、小谷村の栂池自然園は、白馬岳の麓、標高約1,900mに広がる湿原です。栂池高原スキー場からゴンドラリフト「イブ」と栂池ロープウェイを乗り継ぎ、約40分で到着します。
園内には約5.5kmの木道が周回し、湿原、池塘、ダケカンバの林を巡ります。一部なら1時間、展望湿原まで足を延ばして白馬岳の雪渓を望む全周なら3〜4時間。高低差が小さいので、ほとんどの人が楽しめるコースです。
季節の見どころ:
- 6月〜7月上旬:雪解けとともにミズバショウが咲きます。
- 7月中旬〜8月:ニッコウキスゲ、リンドウ、ユリなど高山植物の最盛期。
- 9月下旬〜10月:草紅葉とカエデの紅葉。一年で最も美しい時期のひとつです。
料金:2026年はゴンドラ・ロープウェイ・入園料がセットの大人往復券が約4,000円、入園料のみは320円。開園は6月〜10月下旬(積雪状況による)です。
8月でも防風ジャケットは必携です。園内は12℃程度まで下がることがあり、天候は数分で変わります。雨の後の木道は滑りやすく、また湿原に足を踏み入れると回復に何十年もかかる植生を傷めてしまうので、必ず木道の上を歩きましょう。

ラフティング、キャニオニング、湖:水辺の白馬
谷を下って日本海へ注ぐ姫川は、北アルプスの雪解け水が源です。地元の会社が4月下旬〜10月にラフティングを催行しています。水量は時期によって大きく変わります。
- 5〜6月:水量が最も多く、スリル重視ならこの時期(日によってクラスⅢ程度)。
- 7〜8月:水位が下がり、泳いだり飛び込んだりできる穏やかで楽しい川下りに。
- 9〜10月:水量は少なめですが、川岸の紅葉が楽しめます。
半日コースは1人7,000〜10,000円程度で、ウェットスーツ、ヘルメット、ライフジャケット込み。参加年齢は時期により6〜12歳以上で、泳げなくても参加できます。渓谷を飛び込みや滑り台で下るキャニオニングやパックラフトもあります。
白馬の南にある仁科三湖(青木湖、中綱湖、木崎湖)は、また違った白馬の表情を見せてくれます。最も大きく深い青木湖は驚くほど透明度が高く、湖面が穏やかな朝のSUPやカナディアンカヌーがおすすめ。木崎湖はキャンプ場や湖水浴場が整っています。白馬の中心部から車で20〜30分です。
ほかにも、早朝に飛ぶパラグライダーのタンデムフライト(風次第)、田園地帯をめぐるMTBやe-bike、家族向けのアスレチックなどが1日で楽しめます。
水のアクティビティは必ず地元の事業者に予約し、資格を持つガイドと保険の有無、大雨で増水した場合の代替プランを確認しておきましょう。

白馬から行く立山黒部アルペンルート
立山黒部アルペンルートは長野県と富山県を結んで北アルプスを貫く全長37kmのルートで、電気バス、ダム堰堤の徒歩、ケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバス、高原バスを乗り継ぎます。長野側の玄関口扇沢へは白馬から大町経由で車で約1時間。この地域随一の観光ルートです。
2026年の運行期間は4月15日〜11月30日。見逃せないポイント:
- 高さ186mで日本一の黒部ダム。6月下旬〜10月中旬は観光放水が行われ、展望台(220段の階段)から迫力ある放水を眺められます。
- 1.7kmを支柱なしで結ぶ立山ロープウェイ。
- ルート最高地点、標高2,450mの室堂。みくりが池、地獄谷の噴気、高山の遊歩道があり、春(4〜6月)には高さ15〜20mの雪の壁雪の大谷が現れます。
計画のポイント:扇沢〜室堂の往復は日帰り可能(現地で7〜8時間)、または荷物を送って富山側へ抜けることもできます。扇沢〜立山の片道全線は大人1万円を超え、時期や方向で運賃が変わるため公式サイトで確認を。夏と10月は特に週末、時間指定のWEBきっぷの事前予約が必要です。
注意点は、夏でも5〜10℃で風の強い室堂の寒さと、繁忙期の乗り継ぎ待ち時間。白馬を7時前に出発すれば1時間ほど待ち時間を減らせます。

夏の白馬の温泉と夜の過ごし方
トレッキングやラフティングの後は温泉が欠かせません。谷にはいくつもの源泉があります。
- 村の中心にある白馬八方温泉。強アルカリ性の肌あたりのやわらかな湯で、日帰り温泉施設やホテルが引いています。
- 地元の人に人気の素朴な共同浴場おびなたの湯。
- 北側、リフト乗り場に近い栂池温泉。
- 車で約1時間、アルペンルートの玄関口にある大町温泉郷。
日帰り入浴は600〜1,000円程度。どこでも基本ルールは同じで、湯船に入る前に体を洗い、タオルは湯に入れません。タトゥーお断りの施設もまだあるため、事前確認を(ホテルの貸切風呂が便利です)。
夏の白馬の夜は冬より静かで、エコーランド周辺の国際色豊かなレストランの一部はオフシーズン休業となります。それでも居酒屋、信州そばの店、クラフトビールのブルワリーは営業しています。信州そば、野菜を包んだおやき、アルプスの水で仕込む大町の地酒をぜひ。
8月の晴れた夜には、岩岳や八方に上って星空を眺めることも。光害が少なく、天の川がよく見えます。
白馬でのアウトドア・チームビルディング:団体の手配
グリーンシーズンの白馬は、日本でも屈指のアウトドア研修の目的地です。東京から約3時間で本格的な山岳の自然があり、スキーシーズン以外はホテルやシャレーが団体を手頃な料金で受け入れ、外国人客に慣れたアウトドア事業者もそろっています。
- 構成:6〜10名のチームに分け、各チームに有資格ガイドが付き、アクティビティをローテーション。午前はAチームがラフティング、Bチームが八方池トレッキング、午後は入れ替え。登山道やラフト(1艇6〜8名)では少人数のほうがスムーズです。
- 体力差:岩岳と栂池は誰でも楽しめ、八方池はある程度の体力が必要、唐松岳は健脚者向けです。
- 天候:山の鉄則は早出早着。7〜8月は雷雨を避けて14〜15時までに下山し、毎日、谷での代替案(そば打ち、ブルワリー、温泉、e-bike)を用意します。
- 時期:梅雨(6月中旬〜7月中旬)とお盆(8月中旬)の混雑期は避け、9月が最もバランスの良い時期です。
- 宿泊:八方周辺の大型ホテルには会議室があり、より打ち解けた雰囲気ならロッジやシャレー群を貸し切ってバーベキューを。
- 好評の企画:岩岳でのオリエンテーリング、チーム対抗ラフティング、山を望むテラスでのバーベキュー、展望地での日の出鑑賞、そば打ち体験と夕食。
- 組み合わせ:アルペンルート、松本城、長野から新幹線で約1時間30分の金沢とも組み合わせられます。
SHINOGI DMCでは、夏も冬も白馬でのリトリートやチームビルディングを、ガイド、東京からの移動、雨天時の代替プランまで含めて手配しています。
よくあるご質問
夏の白馬では何ができる?
八方池トレッキング、白馬岩岳の展望テラス、栂池自然園、姫川ラフティング、青木湖のSUP、パラグライダー、MTB、温泉、立山黒部アルペンルートなどが楽しめます。
八方池まではどのくらいかかる?
リフトで約30分、標高1,830mから徒歩1時間〜1時間30分です。村からの往復は4〜5時間。2026年のリフト往復券は3,500円です。
白馬のラフティングはいつできる?
姫川で4月下旬〜10月に楽しめます。雪解けの5〜6月は水量が多く迫力満点、7〜8月は穏やかで遊び要素が増えます。
白馬から立山黒部アルペンルートに行ける?
はい。扇沢まで車で約1時間で、室堂までの往復は日帰り可能です。2026年の運行期間は4月15日〜11月30日です。
8月の白馬の気候は?
村の日中は25〜30℃、山上は10〜15℃ほどで、夕方の雷雨が多い時期です。雨具を持ち、15時までに下山しましょう。
夏の白馬は企業研修に向いている?
はい。東京から約3時間で、会議室のあるホテル、オフシーズン料金、ガイド付きの団体アクティビティ(ラフティング、トレッキング、オリエンテーリング)がそろいます。9月が特におすすめです。
Rédaction SHINOGI DMC · 更新日
出典
- Hakuba Happo-one — Tickets & Passes (Happo Alpen Line)
- Hakuba Iwatake Mountain Resort — site officiel
- Forestry Agency — Tsugaike-Moor Recreation Forest
- Tateyama Kurobe Alpine Route — site officiel (saison 2026)
- Go Nagano — A Summer Day Trip to Hakuba (Happo Pond)
- Hakuba Valley — site officiel
- Alpico — Nagano ⇆ Hakuba (Green Season) bus
- JNTO — Préparer son voyage au Japon (inspiration)




